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2008年07月20日

お仏壇お掃除 ~ロウソク~

お盆も近づいてまいりました。


そろそろ、お掃除しなけては!!
と思う人がちらほらいらっしゃると
思います。

少しずつですが
お掃除に仕方を伝授します。

よく、ロウソク立てやその周辺に
ロウソクのとけたロウが固まっていると
思います。

爪をたててそぎ取りと
漆などがはがれ木地が出てくる、キズになる
可能性があります。

そこで
用意するもの
テッシュ、ドライヤー


①ロウの上にテッシュをあて
 ドライヤー(LOW)で温かい空気を
 送ります。

※ロウを溶かすためにドライヤーの温風をあてます。
 近づけるすぎると、木部などを痛めますので注意!!

②温まったら、拭きとります。

※一気にふき取ってください。
 すぐロウが固まるのでicon10

最初は
温めとふき取りの
タイミングがうまくいかず
拭きとれないことがあるかもしれません。

ただ、感覚がわかれば
とっても簡単です。

するっととれて
快感です!!

ぜひ、試してみてくださいicon23  


Posted by お地蔵さん at 19:09Comments(0)お掃除仕方

2008年07月19日

塗り替え~厨子~

お寺様の厨子です。

塗り直しをしました。






塗り直しには
①漆をはがす
②サーフェーサーをぬり、1日乾かす
③やすりをかけて、凸凹はなくす
②と③を3回繰り返します。
やすりは、回数を増すごとに細かいやすりに
なります。

④塗りすると滑らかに色がつき
光沢が増します。











とても、手間暇かけますが、

古き昔ながらの厨子です。

これからも永くまつりたいという
ご住職のお願いを
お手伝いをしておりますface01





ちなみに
木と木のつなぎに木で作った釘が
刺さっていました。

とても鋭く、肌にあたると痛く
古くなってはいましたが
まさしく釘でした。

職人さんの
素晴らしい技術ですねface08


扉の黄色部分は
箔押しします。

乞うご期待!!




  


Posted by お地蔵さん at 20:30Comments(0)お仏壇修理

2008年07月17日

お中元の始まり

お中元は
近親者やお世話になった人、取引関係など
感謝と敬意のしるしとしての贈るものと
今はされています。

始まりは
ご先祖様に感謝と敬意のしるしとこれまでの罪滅ぼしのため、
8月15日(関東地方や熊本は7月15日)までに御供え物を贈答する
ならわしになったそうです。



もともと、中元の始まりは
中国で六朝時代「3元」という考え方が
広まりそれまで正月元旦を
「歳の元・時の元・日の元」と呼んでいましたが
このころから仏教や道教の影響を受け
新しい「三元」上元1月15日、中元7月15日、下元10月15日の
考え方が普及したのです。
そしてこれらの日は罪を贖う日とされ
天子へ金や物を捧げて罪滅ぼしをすることが
行われました。


特に中元は人を愛し、その罪を許す神とされた「地宮」を祭り
これが日本に伝わると同じ7月15日(陰暦)であった
盂蘭盆会(うらぼんえ)と重なりいつの間にかお盆の贈り物(お中元)と
中元がいっしょになったそうです。

盂蘭盆会(うらぼんえ)とは
死者の霊あこの世を訪ねてくるとして焚かれるのが迎え火のこと。


お中元とお歳暮年二回、
日頃お世話になっている人、ご先祖様のことを
思って気持ちをモノに変えて敬意を表すというのは
日本ならではの風習だそうです。


感謝する気持ちを忘れないことを
再認識する時期なんだなぁと私は思います。










  


Posted by お地蔵さん at 08:06Comments(0)その他

2008年07月15日

夏好きです!!

あつい、あつい日々が
つづいていますねicon10

今日は、
この暑いなか、工場の窓を閉めて仕事しました。

というのは、

金箔押しの時
少しの風でもヒラヒラと・・・。
押したいところに定まりません。

工場は
比較的涼しいので
閉めても私が耐えられる暑さなのですが、
一緒に仕事する人にとっては迷惑な話なので、

この時期は
だれもいないときに押すように
しています。


箔押しが終わって
窓を開けた瞬間・・・・、

じんわりと汗かいたところが
ヒンヤリとして気持ちいいface03

私だけかもしれませんが
こんな瞬間があるから夏が好きですicon128








  


Posted by お地蔵さん at 20:39Comments(0)独り言

2008年07月08日

漆磨き

線香やろうそくのススなどが
お仏壇にごびりつきます。

同じ黒でも
光沢がなくなって、薄暗い仏壇になっています。


なかなか台所のように
いつもキレイにすることはないので
当たり前です。


この光沢が出るだけでも
輝く仏壇になります。

漆は湿気に強く、腐敗防止、防虫するので
輝きが取り戻せるのです。




分解したお仏壇の内扉部分です。

真ん中には障子がはいります。

手前が磨いた部分です。



分解することで
細部までクリーニングしますので、

納品すると
お客様から
「新しく買ったごた~」
とお喜びの声をいつもありがたいことに
いただいております。


目安ですが
30年以上たつとごびりつきます。

早めのお手入れが
代々受け継がれたお仏壇を
末永く、祀ることができます。







  


Posted by お地蔵さん at 00:12Comments(0)お仏壇の洗浄

2008年07月06日

七夕の夕べ

浴衣を自分で着て

和流ルネッサンス倶楽部の文月の会に
参加しました。

ブッフェ形式でライブや江戸しぐさのお話など
盛りだくさんでした。

ライブは2つありました。
食事前に
朗読研究家寿咲亜似(スサキ・アイ)さんと
福岡出身の横笛プロ奏者、藤舎元生(トウシャ・ゲンショウ)さんが
コラボして七夕の由来を民話で聞かせていただきました。


時折、話の内容ツッコミをいれる亜似さんのお話が
印象的でした。

それは
水浴び中の一番川下いるおり姫(7人いたそうな)の
着物を盗み、『返す代わりに嫁になれ』
と牛飼は言う。

亜似さん
「そげんこと、急にいわれてもねぇ・・・。
 でもこれは民話ですので」


おり姫
『・・・はい』(かわいらいお声で)
亜似さん
「即答かい!!」

みたいな語りでした。
横笛も話のアクセントとなって
引き込まれました。

もうひとつは会の終盤に
大濠三味線の吉永さん。
ピップホップを愛する青年で
力強さと軽快さが音にでていて
初めて生で三味線を聞いたので
迫力ありました


会の中盤には
和流ルネッサンス倶楽部会長 
浜田安代先生が江戸しぐさのお話を。


1.目の前の人を仏の化身と思える(相手をかけがえの無いものとしてつきあえる)

2.時泥棒をしない(約束は守ること。断りなく相手の時間を奪うのは、弁済不能の十両の重罪)

3.肩書きを気にしない(職業・学歴・年齢→三脱の教え)


このような”しぐさ”をみんながしていたから
江戸時代が270年も平和でいれたんだなぁと
思いました。

では早速
”しぐさ”で表そう!!
仏の化身である皆々には・・・・icon74



笑顔は誰でもできます。

ハッピーな気持ちになれる、してあげられる、してもらえる。

むずかしい顔は誰もよってこない。

心も笑える。

人間だけがある笑顔を大切にしよう。

このシールは
浜田先生が考案したものです。
参加者全員にプレゼント!!
太っ腹であります。
ありがとうございます。

私は
固紙に貼って手帳のしおりにしました。

洗面所や工場の目立つところに
貼りたいと思います。



楽しいお時間をありがとうございます!!

寿咲亜似さんHP http://www10.plala.or.jp/susakiai 
藤舎元生さんHP  http://yokobue.info/
和流ルネッサンス・笑顔シールについてはhttp://www.yunasa-juku.com/

  


Posted by お地蔵さん at 14:53Comments(1)その他

2008年07月05日

金箔押し ~金具~

今回はお寺様の厨子〔厨子本体は釘が使われていない、古いものです〕
の金具を補修。
当初、色戻ししましたが、ご住職様のご要望で
金が良いとのことで、『箔押し』しました。

色戻ししているのできれいな茶色になっています。

①箔押し剤を塗る。
②約3分待つ
③糊がきいてきます。
④糊が薄くなるまでカーゼで円を描くように拭きあげます。
 (結構、腕がこわりますface10

『箔押し』はのりが薄く均等にすることがキレイな仕上がりに左右します。



コンマ何ミリの金箔を丁寧に金具の上に
おいていきます。

最後に綿で『箔を押します』

綿で押していると細かい金箔が落ちてきています。
これは重要な修理道具です。
細かい穴埋めに最適です!!




ひとつ、ひとつ丁寧に仕上げます。

金箔は手で触れると剥がれします。
細かい粒子で押されているのです。

それで、最後に『箔止め液』を丁寧に
塗りあげて完成です。







逗子の塗り替えも架橋に入っています。
仕上がりをご期待くださいicon09










  


Posted by お地蔵さん at 13:37Comments(0)お仏壇修理